目次

全ては空だから、どんな夢も叶う?
元オウムシスターと結婚したことから見えてくる本当のこと
抽象度を上から下へ落とすと爆発的なエネルギーが生まれる?
儲け話と成功セミナーが内因する矛盾
クロックサイクル上げる
平易で分かりやすい本を出版する理由
ゴール設定のリスク

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全ては空だから、どんな夢も叶う?

苫米地博士の本には、よく抽象度の話や仏教の話が出てきます。山田太郎の抽象度を一つ上げると、サラリーマン。もう一つ上げると、働く人とずーっとやっていくと、最終的には有と無のどちらかになって、さらにその上は空であるという話です。空は仏教の概念です。空は有にもなれるし、無にもなれる。つまり、何にでもなれる。だから、どんな夢でもかなうということです。

具体的に考えてみましょう。 サラリーマンの山田太郎と作家の村上春樹、ミュージシャンの福山雅治を表にしてみます。

山田太郎が自分の抽象度を上げて、「働く人」まで行けば、そこから作家にもミュージシャンにも成れるということです。だけど、山田太郎が村上春樹や福山雅治になることは出来ません。なれるのは作家の山田太郎、あるいはミュージシャンの山田太郎です。なぜならば、村上春樹も福山雅治も物理空間の存在だからです。物理的存在としての村上春樹になりたいか?というとそうは思わないけれど、福山雅治にはなってみたいものです。でも、なれません。物理空間の私は私でしかないからです。

物理空間と情報空間を意識することがポイントです。だから、誰かを目標にするのは間違いで、あくまで、理想の自分をゴールに設定するのが正しいのでしょう。

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元オウムシスターと結婚したことから見えてくる本当のこと

苫米地博士は元オウムシスターだった女性と結婚しました。このことについてネットの掲示板などで、「洗脳して自分の嫁にした」などと書かれているのを目にします。結婚した相手は脱洗脳した人じゃないそうです。つまり、洗脳して自分の嫁にしたわけではないということです。

別に苫米地さんを弁護したくてこれを書いたのではありません。私はこの件について別のことを感じたのです。それは、「よくオウムの人なんかと結婚する気になったものだ!?」ということです。自分に置き換えて考えてみると、自分の目の前にいる女性が元オウム真理教の信者だと知ったら、恋心を抱くどころか、「うわぁ、オウムかよ!!?」と差別してしまいます。差別はよくないと分かっても多かれ少なかれ多少差別をしてしまうと思います。だから、僕は「洗脳して自分の嫁にしやがって、このやろう!」じゃなくて、逆に「なんて差別のない人なんだ!!」と思ったわけです。本の中でよく書いてある苫米地さんのゴール「戦争と差別をなくす」というのは本当なんだなと思います。

抽象度を上から下へ落とすと爆発的なエネルギーが生まれる?

夢が勝手にかなう「気功」洗脳術という本の中で、抽象度の階段を上げるには、莫大なエネルギーが必要で、逆に抽象度の階段を下る時には爆発的なエネルギーが生まれると書かれています。
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これはどういう意味なのでしょうか? 頭の中で、山田太郎→人→脊椎動物→動物って上げて、動物→脊椎動物って考えても、何のエネルギーも生まれません。 私の考えでは以下のような例のことを言っているのではないかと思います。
山田太郎はミュージシャンになりたい。だから、ミュージシャンになることをゴールに設定し、自分がミュージシャンとして活躍してる姿をアファメーションして、臨場感を高めた。すると、無意識が勝手に働きだして、ギターを買いに行ったり、歌の練習を始めた。作曲の理論を学んで、曲を作りデモテープをレコード会社に送った。何度落とされても諦めず、曲を作り、デモテープを送り続けた。そして、ある日、レコード会社から連絡があり、デビューが決まった。

この例ではゴールに設定し、アファメーションしたことで、それを実現する為の具体的行動が発生した。 ゴールを設定することは抽象度の高い情報空間へと働きかけることであり、具体的活動は物理空間での活動だから、抽象度が低い。そして、その行動をするために費やされたエネルギーは莫大です。つまり、ゴールの設定(高い抽象度)から、行動するエネルギー(抽象度の低い活動)が生まれたと言うことが出来ます。っというような話なのかなと思います。これだと、単に起きている現象を説明する理論でしかないのかなぁと思います。我ながら、やや、残念な解釈です。

私は初め、この本を読んだ時に、かめはめ波が打てるんじゃないか?情報から電気のような物理エネルギーが作れるんじゃないか?と思ってワクワクしたのですが、そうではなさそうです。もちろん、不完全性定理によって、この世に絶対がないことが証明されたこの世界では何があってもおかしくはないわけですが。

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儲け話と成功セミナーが内因する矛盾

「主婦が3か月で50万円稼いだ方法」とかっていう情報商材がよくあります。そんな方法を知ってるんだったら、わざわざその情報を売ってお金を稼がなくても、その方法を実践すれば良いじゃんと普通の人なら思います。

「あなたの夢を実現する方法」というようなセミナーも良く見かけます。こういうものについても、もし、そんな方法を知ってるんだったら、わざわざそれを教えるセミナーを開いてお金を稼がなくても、その方法を実践すれば良いじゃんということが出来ます。もし、それをセミナー主催者に言ったら、おそらく「皆さんに幸せになってほしいんです。」と言うかもしれません。「だったら、無料で開けばいいじゃないですか?」と返したら、何と答えるのでしょうか?

結局の所、それはビジネスなのでしょう。成功法を教えるビジネスをやりたいからやっているのでしょう。その成功法を使って、金を稼ぎまくって、無料でセミナーを開けばいいじゃないかと思いますが、人間にはそれが出来ないのだと思います。

苫米地理論ではゴールはwant toでなければならないと言われています。人間にはホメオスタシスが働いて、現状をキープしようとする強い力があるため、現状を変える=ゴールを達成することは大変なことであるため、よほど、プライミングを働かせる必要があり、それはwant toのゴールでなければ、出来ないと私は考えています。

つまり、「成功法を使って、金を稼ぎまくって、無料でセミナーを開くこと」がwant toな人はそれを達成することが出来るけれど、そうじゃない人にとってはどんな成功法を使ったって実現することは容易ではないのだと考えられます。

そして、私は、そのwant toなゴールを見つけることがとても難しいと感じています。

クロックサイクル上げる

苫米地博士はクロックサイクルを上げる重要性や方法を説明しています。速読や早く喋ることでクロックサイクルが上がると仰っています。

実際、早く読もうと思って読むと読むスピードは上がるし、思考スピードや歩くスピードまで早くなりました。

あと、簡単な方法として、アップテンポな曲を聞くだけでも、クロックサイクルが上がる気がします。ただ、アップテンポといっても、速読や早口でしゃべるほどテンポは速くないので、効果は小さいかもしれません。だけど、簡単なので、初めにギアを一段上げるためにアップテンポの曲を聞くというのは良いかもいしれません。

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平易で分かりやすい本を出版する理由

苫米地博士の本はとても平易で分かりやすいです。分かりやすいけれど、内容はとても高度です。苫米地博士の理論は高度な数学や科学技術が駆使されていると考えられます。しかし、それらの用語を使わずに、論理を展開しています。

なぜ、苫米地博士はそのような分かりやすい本ばかり書くのでしょうか?一部の専門家にしか分からない高度な本だって、いくらでも書くことが出来るはずなのに。

おそらく、釈迦と同じことをしているのだと思います。釈迦は弟子から「あなたの教えを経典として残して良いか」と聞かれて、「良い。但し、誰でもわかる口語で書くこと」と言ったそうです。当時のインドでは高度な理論を書いた書はサンスクリット語で書かれていたそうですが、サンスクリット語を読めるのは上流階級の人間だけで平民は読むことが出来なかったそうです。そこで釈迦は誰もが読み、理解することが出来る言葉で自分の教えを記せと命じたのでしょう。

釈迦がやったのと同じように、苫米地博士は誰でも分かる言葉で自分の理論を記しているのだと思います。

ゴール設定のリスク

私は苫米地博士の本を読んでいて、とりあえずのゴール(金持ちになって遊んで暮らす)を設定したら、サラリーマンというものが、本質的に会社の奴隷であるということを感じるようになり、会社を辞めました。さぁ、これからどうするか?ゴールを設定して、ゴールへの臨場感を高めるだけだ!と思って、いくつかのゴールを設定しましたが、それらはそれを達成しようと思考錯誤している内に本当に自分が望んでいるゴールではないことに気がつきました。

スコトーマが外れて、現状の自分を否定する所まではうまくいったのですが、ゴールを設定し、それを達成する所までは至りませんでした。

自分が本当にやりたいことを見つけるのは本当に難しいことだと実感しています。おそらく、それは私が今までずっとhave toなことやshould(すべき)ことばかりやっていたからだと思います。ゴールを設定するということは今までやってきた生き方を捨てるということであり、それにより、今までの安定が失われ、将来への不安定を生み出します。不安定になるから、夢も実現する可能性が生まれます。しかし、逆に不安定が悪い方向へ転べば、人生が転落することになります。苫米地博士はそうなったとしても、コンビニでバイトすればいいし、ホームレスになっても、レストランとかで毎日捨ててる食材を貰えば食っていけると仰っています。が、しかし、それはみじめです。夢を追い、それに敗れても食ってはいけると言っても、みじめだったら嫌です。飢えることへの恐怖と共に惨めへの恐怖もあると思います。苫米地博士は家が金持ちだから、夢を追って失敗しても、お金の為にみじめなことをする必要はないのでしょう。

私たち一般庶民がゴールを設定する時には、そういう点も考慮する必要があると思います。かといって、このゴールに失敗した時の保険として、こういう策を講じておこう等とやってしまうとゴールへの臨場感やエフィカシーが下がってしまうので難しい所です。

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